2013年12月31日火曜日

◆12月議会で 市長「フロリデーションの実施の予定はない」! 「啓発活動はこれまでと同様に行う」?

広報紙「新吉川」(12月9日 日本共産党吉川市委員会発行)に12月市議会の市長答弁が載っています。

12月4日遠藤義法市議に戸張市長が答弁

 「歯科口腔保健の推進に関する法律など厚労省がフッ化物応用を推進し、歯磨剤にもフッ化物が入っており、効果については当然WHO(世界保健機関)などが推進 の立場をとっている。ただ、塗布や洗口を希望しない人もいる。水道水フロリデーションはフッ化物応用の一つだが、当然推進している人もいるが、そうでない人もいる。フロリデーションは、水道水に入ると選択肢が失われる。WHOや厚労省は、市民の理解が得られることが大前提と述べており、これまでも、(水道水フロリデーションを)実施するとは言っていないし、今後も実施する予定はない。
(以上「新吉川」より)

 傍線の部分は過去の市議会での市長の発言にはなかった新しい内容です。
「今後も実施する予定はない。」という言葉を得たことは大きいと思います。
“市は今後フロリデーションの推進活動を中止するのか”という点が最も気になるところです。

12月16日に、遠藤市議の一般質問があり、傍聴しました。
傍聴席はいっぱいで、市民の関心の高さを示していました。

 傍聴に行けなかった多数の方に議会の様子をたずねられるので、一般質問の内容を要約してお知らせします。メモが追いつかなかったため不十分な点もあります。
正確には3カ月程先に発行される市議会会議録を待ちましょう。

一般質問では、遠藤議員が来年度予算編成について質問しました。その質問要旨の5番目に水道水フロリデーションの啓発活動についての項目がありました。市長に対し、先日の議案審議におけるフロリデーションについての答弁の確認を求めました。

市長
・当市ではフッ化物応用のひとつの方法として水道水フロリデーションの正しい情報の提供に努めてきた。
・しかし理解されない。これは導入する、しない以前の問題である。
・当市としては当面実施する予定はとらない。啓発活動についてはこれまでと同様に行う。

遠藤議員
・「フロリデーションを取り入れる考えはない。しかし啓発活動に努める。」では、今とどう違うのか 。
・啓発活動は実施に向けてやっていくことである。

市長
・平成15年の水道水フッ化物添加検討部会では、“現時点での実施は難しい”という結論だった。
・フッ化物応用協議会の報告(平成25年)では “もし実施しても、(選択の余地を残すため)フッ素を取り除く装置があれば”ということだったが、経費的にも難しい問題だ。
・フッ化物応用については科学的な裏付けもされているし国も推進をしている。
・フロリデーションは水道を利用する全ての市民の理解が大前提。
今のところは実施する予定はないが情報提供は必要 。

政策室長
・平成24年の事業評価で事業の方向性が出ている。
啓発活動については引き続き多くの市民の方にご理解いただきたい。

遠藤議員
・事業をやる予定はないが、これにお金をかける。これでいいんですか?
・健康増進課長は「フロリデーション推進協議会」の顧問ですね。
今後フロリデーションの計画も予定もないのに、この会にでるのは可能なのか?

政策室長
・現状のままか、改善の上、継続していくか。

遠藤議員
・予定がないものにお金を出す。人材を出す。これは可能なんですか?

政策室長
・一方では有害、一方では濃度調整は有効という。これについて考えていくことは行政に課せられた責務である。

遠藤議員
・歯科口腔保健の推進に関する条例には「フッ化物応用」とあるが水道水フロリデーションとは書いていない。それにもかかわらず、人件費を投入していいのですか?

政策室長
・8020推進事業の手段としてフロリデーションの啓発活動がある。
 これらについて今後 見直しをさせていただきます。

遠藤議員
・財政運営、予算の原則は財政民主主義です。これは公開性の原則と明瞭性の原則です。
事業の予定がないものについて予算付けをする。人員の配置をする。これは正当なんですか、と聞いているんです。

政策室長
・調査研究は認められている。

健康福祉部長
・フロリデーションの経費は363900円。課長の人件費はイベント等勤務時間外の対象ではないので入っていない。

遠藤議員
・保健センターに試飲コーナーがある。啓発だからそのまま続けるというのはおかしい。

健康福祉部長
・職員の関与について、団体と目的を同じくする場合はいっしょにやっている。
試飲コーナーのような啓発も立派な事業だと思いますので設置させていただいている。

市長
・実施はしない。
・フッ化物応用の手段としてフロリデーションがある。
まちがった情報もあるなかで、正しい情報の提供もあるのかな、と考える。

遠藤議員
・予算原則について外れている。
・市民からみて納得できない。
・吉川市の議員提案で歯科口腔保健の推進に関する条例ができた。そこに水道水フロリデーションの文言は入れていない。入れると一致できないということで入れていない。
担当の部長は、条例の意思に反してやっていくということでいいんですか?

健康福祉部長
・審議経過までは理解していない。
・条例は国の法律を受けて制定されている。国の法律ではフッ化物応用が入っている。フッ化物応用の一つの手段としてフロリデーションを理解している。

遠藤議員
・フッ化物利用と水道水フロリデーションを分けなさいと言っているんです。
・市民が反対し、市長も実施の予定はないと言っているのに、まわりの皆さんが理解できない。
・反対の運動はたぶん続くと思いますし、今回の答弁を聞いて、落胆している人も多いと思います。市長の政治力を発揮してほしい。
3月の議会でまた質問します。

以上です。
不正確な点、お気づきの点がありましたらお知らせください。
皆さまのご感想、ご意見などお聞かせください。

「吉川市の水道水フロリデーション推進中止を求める要望書」の署名活動を引き続き行います。
ご協力よろしくお願いいたします!





0 件のコメント:

コメントを投稿